ありえないほど忘れる人と、自然に防げる人
忘れるタイプと忘れないタイプとそれからタイプC。
こんにちは、京都に住むきよもりです。 スズコさんの記事を読んで、しみじみと忘れ物という才能の不公平さについて感じたものがあったので、エントリーを書いています。
私も今まで様々に忘れ物をしてきました。
- 高速バスの途中駅降車で、ボストンバックを忘れてくる
- お葬式に向かうタクシーの中に、お財布の入ったハンドバッグを忘れてくる
- ついさっきまで覚えていたはずの持っていくべき提出書類を忘れて会社に行く
- 義実家から帰宅時、すべての荷物を確認したはずが、息子のTシャツと私の洗面用具が送られてくる…
ありえない状況でありえない忘れ物をするので、夫に何度叱られたか分かりません。 私自身、自分をボコボコにしたい気持ちにかられたことが何度あったでしょう。何万回?
一方、夫は、全く忘れ物をしないタイプ。ライブに行くのにチケットがないとか、そういう致命的な忘れ物をしたところを見たことがないです。20年くらい付き合っておりますが、人生において、忘れ物で深刻に困ったことはないのではないでしょうか。
この差はどこにあるのか。 夫は忘れ物をしないように何か努力しているか?…何もしていません。
ありえないほど忘れる人と、自然に防げる人、これは才能の差でしかない。そう思います。天賦の才ですね。いいなあ。そう思っていましたが、新種を発見しました。 小学生のウチの息子です。彼は結構忘れ物をするので、わたしの血を引いてかわいそうに、と思っていましたが、ある時から一切忘れ物をしなくなりました。
いつでも、全教科全ドリルをランドセルに入れてしょっています。だから、忘れ物はしません
最初は呆れて叱ろうとしたのですが、はたと考えました。教科書を出し入れした結果、私のように「参観日なのに当該の教科書がない」などという悲劇を未然に防いでるのですね。 重すぎるランドセルというマイナスも誰かに迷惑をかける質のものではありません。
そうか、忘れやすい自分を受け止めてアレコレ工夫する人もいるのだな、と初めて思いました。そこへ、スズコさんのエントリを見て、そうか、忘れ物は努力で多少なりとも回避できるのか、さらには息子のようにわりと根本的に力技で回避している人もいるのだな、としみじみ思いました。私もなんぞ努力しなくては。
忘れる人に禁句のセリフ。
最後に、世の中の忘れない人たちにお願いです。「なんで忘れちゃうの?」とか「どうしたらそんなことになるの?」とか、聞かないでいただきたい。私たち忘れ物タレントたちは、常にそうやって自分を責めています。どうしてか? 多分理由はないんです。忘れない人は忘れないのです。そして忘れる人は忘れるのです。才能に理屈はありません。せめて息子のように、タイプCに変異できるよう、日々新しい忘れ物をしないための工夫を考えていきたいと思います。 京都のすみっこより更新。